「勝ちたい」人のために
「怒り」をコントロールする
競技中、さまざまな要因で「怒る」ことが多々あるかもしれません。「相手が挑発してきた」「なんか生意気だ」「ペアがミスばかりする」「相手がやる気がない」「自分に腹が立つ」など。しかし、「怒る」と交感神経の活動を活発にさせます。交感神経には心臓の鼓動を多くし血管を収縮させる働きがあるため、筋肉への血量が少なくなり、動きが悪くなります。これでは本来の自分の実力は出なくなってしまいます。
では、どうすればコントロールできるのか。
もっとも大切なのは、すべてをプラスに考えることです。相手の野次なども「自分を奮起させてくれている」、ペアの動きが悪いときも「ペアにいい球を打たせてあげよう」、自分のミスが続くとき「ここを練習すればいいんだな」というようにです。
また、主観で○×をつけてしまうのも問題です。こういう考え方もあるんだというように△◇で考えるのが大切です。
「集中力」を下げるもの
試合で集中力が発揮されないと、絶対に自分の実力は出ません。何が集中力を下げるのでしょうか。
1. 時間的要因
・ミスを後悔する(過去を考える)
・ミスや体力などに不安を感じる(未来を考える)
2. 相手や環境に意識がいく
・相手に勝ちたい、相手に腹が立つ、相手のほうが強いと思う
・シャトルが飛びすぎたり、飛ばなかったりする
・体育館が暑い、電灯がまぶしい
3.
内的要因
・怪我が気になる
・悩み事などがある
いかがでしょうか。当てはまる個所はありませんか?
集中することができている状態というのは、今その瞬間に何をすればいいのか、ということだけを考えれている時をいいます。過去を変えることはもちろんできませんし、未来を考えても何の解決にもなりません。「今、どうするのか」「今、何をすべきか」「今、できることをする」のが大切なのです。
結果は決まっている
「結果」というのは、それまでの練習量や質をもって対決するわけですから、実力が十分に発揮された状態で、すでに決まっています。負けたときは心・技・体のいずれかが劣っていたわけです。ちなみに、日常生活などで「すぐあきらめる」ような癖がついている人は、もちろん試合で実力を発揮するまで行かず負けてしまうでしょう。これも実力なのです。
結果が決まっているのならどうすればいいのか、それは、「今」その瞬間に全力を注ぐしかありません。
セルフイメージを大きく
自分の中の「勝つ」イメージは常に大きく持っておくことが必要です。すると必ずいいプレーにつながります。このイメージを大きく保つには、前に述べた「プラス思考」が大切になってきます。
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「変化」を感じ、「楽しもう」